日本看護科学学会学術集会の交流集会が終わりました
皆さん、こんにちは。
アイグレーの見谷貴代です。
12月1日の第39回日本看護科学学会学術集会での
タッチングケアの交流集会はたくさんの方に参加していただき無事に終わりました。
ご参加いただきました皆様、有難うございます!
そして、私が論文を書くときに参考にさせていただいた素晴らしいタッチング教育や研究を
されている先生方と一緒に発表する機会をいただけたことに、心から有難く思っています。
まさか1年前にはこんな日が来るなんて夢にも思っていませんでした!
金沢で科学学会の学術集会が開かれるのが実に27年ぶりだそうで、奇しくも地元で
行われる学会で最初の発表の機会をいただけたのも何かのご縁かもしれません。
交流集会前夜の先生方との打合せでは、北陸の海の幸も堪能しました。
夜には金沢駅前の鼓門もライトアップされていました。
といっても緊張であまり眠れず、何度も原稿を読み返して迎えた本番の朝。
金沢は素晴らしいお天気になりました。12月とは思えないほどの陽気です。
私たちの交流集会の会場は、邦楽練習場という、なんともレアな場所でした。
和室感満載です。
8人の発表者がリレー方式で、それぞれの看護分野でのタッチングの実践について発表しました。
私は、今、自身の会社で行っている看護師へのタッチング教育について発表をさせていただきました。
20年前にアロマセラピストとして緩和ケア病棟でボランティア活動を始めてから今まで
どうして、アロマからタッチングに関心を持ったのか、なぜ、大学に入って看護を学んだのか
これからのタッチングに必要なことは何かをお話させていただきました。
姫路獨協大学看護学部教授の山崎裕美子先生の司会進行も素晴らしく
私が論文を書くときに一番、参考にさせていただいたハンドマッサージの実験研究をされている
四条畷学園大学の教授、佐藤都也子先生の発表も言葉の重みがあって、そばで聞いていてじーんときました。
発表の後のグループ交流では、ご一緒させていただいた看護大学の先生方とタッチングケアについて
活発なディスカッションができました。
タッチングは看護技術として、認知はされていて研究も進みつつはありますが、多くの看護師は
触れることは普段当たり前に行っていることなので、別段特別なものと思っていなかったり
他の看護技術に比べると実践方法やエビデンスもまだまだ乏しいのが現状だと思います。
ディスカッションでもありましたが「触れると思いが伝わるというだけではちょっとあやしい感じもする。
その先になにがあるのか?何をすることがタッチングなのか?もっと可視化が必要。」という意見や
「業務中にタッチングをしているとサボっていると思われる。」というような意見もありました。
触れることは、触れた対象に心身に明らかに影響を与える行為です。
技術である以上は、他の援助技術と同じく根拠を持ってアセスメントに基づいた介入必要だと考えています。
マシュマロ・タッチ®を学んだ看護師の皆さんは、ケアを通してただなんとなく触れることから、意味を持って意図的に触れることへと
行動が変化していっています。
どのように行うか、ということも大切だと思いますが、まずは「なぜ行うのか」ということをもっと明確にしていかないとなと感じました。
全然、時間が足らなくて、グループ交流の途中であっという間に交流集会は終わってしまいました。来年もまたこのような機会を持ちましょう!と
先生方と熱い熱い反省会をして再会を誓ってお別れしました。
論文を発表してちょうど1年の締めくくりにこのような貴重な機会をいただけて本当にうれしく思っています。
来年は、さらにタッチングを発展させていけるように引き続き頑張っていきたいと思います!!