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乳がん検診に行きましょう!10月はピンクリボン月間

2022/10/06 更新日:2022/10/07

10月はピンクリボン月間

毎年、10月はピンクリボン月間です。世界規模で乳がん検診の早期受診を呼びかける月間となっています。そして10月1日『ピンクリボンデー』として、乳がんの正しい知識を広めて、検診受診を呼びかけるために、東京タワーなどの主要な建物が、ピンクリボン運動のテーマカラーであるピンク色にライトアップされます。関西では、今年は京都タワーや明石海峡大橋がピンク色になりました。

 

2017年10月1日のピンクにライトアップされた神戸ポートタワーです。(現在、タワーは改装中となっています)

 

ピンクリボンとは

ピンクリボンは、乳がんの早期発見、早期診断、早期治療の大切さを伝えるシンボルマークです。1980年代にアメリカで始まり世界規模で行われている活動です。乳がんで亡くなられた患者さんの家族が、「このような悲しい出来事が繰り返されないように」との願いを込めて、ピンクのリボンを作りました。このシンボルマークのピンクリボンを身に着けることで、乳がんのセルフチェックや検診受診への意識を高めるのが目的です。毎年10月はピンクリボン運動の強化月間で。日本でも乳がんの啓発のための様々なイベントが行われています。

 

世界的に増加する乳がん

乳がんは女性に身近ながんです。女性が社会でそして家庭で活躍して、重要な役割を担う40代から乳がんにかかる人が多くなっています。日本で2018年に乳がんに罹患した人は94,519例で、毎年9万人が乳がんにかかっていて、女性の「がん」のトップです。(※1)乳がんは今、増加傾向にあり2018年時点で9人に1人が乳がんになると言われています。(※2) 乳がんの死亡数は、2020年に14,779人で依然として増加傾向にあります。※1乳がんの生存率は他のがんと比べると高く、乳がんと診断された人のうち、5年後に生存している人の割合は、92.3%となっています。(※1)

 

 

 

乳がん発見に大切な検診

皆さんは、乳がん検診に行かれましたか?初期の乳がんは症状が殆どありません。症状が無いから大丈夫!ではなく、症状が無い時から検診でチェックしておく必要があります。乳がんにかかる人は多いですが生存率は高く、早めに乳がんとわかって治療を始めることさえできれば治癒する確率も高くなります。そうは言っても、日本の検診受診率は欧米では80~90%に比べて、5割以下とまだまだ低い状況です。

 

 

乳がんについて知る

「乳がんには気をつけたいけど、正直、何をしたらいいのかわからない」という方も多いと思います。乳がんを怖がらず、正しい知識を身につけていくことも乳がん予防の一つです。

ピンクリボンフェスティバルでは、10月1日からピンクリボンセミナーがweb上で配信されています。乳がんとブレストアウェアネスについて、乳腺外科の専門医の先生がわかりやすく解説されています。

20~30歳代へのブレスト・アウェアネス入門

 

 

その他にも、乳がんについてわかりやすく解説しているサイトがあります。そのうちのいくつかをご紹介します。

 

国立がん研究センター がん情報サービス「乳がんについて」

 国立がん研究センターが運営するサイトです。患者さんやご家族の方をはじめ、一般の方や医療専門

 家に対して、がんについて信頼できる、最新の正しい情報をわかりやすく紹介しています。

公益財団法人 日本対がん協会「乳がんの基礎知識」 

 がんで苦しむ人や悲しむ人を一人でもなくしたいという目標を掲げ、がん征圧に向けて1958年の設立   から60年以上にわたり活動を続けています。

認定NPO法人 日本乳がんピンクリボン運動 

 乳がんの早期発見・治療を目指し、ピンクリボン基金等の様々な活動、マンモグラフィー検査等の乳

 がんに関する情報発信をしています。

 ※日曜日に乳がん検査を受けられる施設も紹介しています。

  J.M.S 乳がん検査を受けられる日曜日 (jms-pinkribbon.com)

 

 

自分のことはついつい先延ばし、、、になりがちかも知れませんね。ご自身と大切な人のためにも、ピンクリボンをきっかけに、ぜひ乳がん検診に一度行ってみてください! そしてお友達やご家族にも検診をすすめてください!検診に行くことが、がんを早期に発見して大切な命を守ることにつながります。

 

 

 

 

【参考サイト】

※1:国立がん研究センターがん対策情報センター 

※2:がんの統計2022図表編