8月24日(土)、25日(日)に開催されたジャパンキャンサーフォーラムに参加してきました。
国立がん研究センターで開催されたジャパンキャンサーフォーラムには、がんに関わる医師のセミナーや関東のがん支援団体が集まって開催されました。私は1日だけですが、どうしても聴きたいセミナーがあったので参加してきました。
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フォーラムが開催された国立がん研究センターは築地にあります。銀座の歌舞伎座や築地市場が歩いていける距離にあります。最寄駅は築地市場なんですが、私は東銀座駅から歩いて行きました。
フォーラムの会場は病院ではなく、研究棟の1階です。普段はなかなか入れない場所が解放されていました。看板とかはなかったので、最初はここに入っていいのかなと思ってしまいました。
受付と済ませて奥に入ると、患者支援団体のブースがいっぱいありました。私が参加した24日は25団体が出展していました。団体によるミニセミナーもあって、とても楽しかったです。ずっと立って話していたので、椅子ヨガに参加しました。椅子ヨガは足の疲れが取れていいですね
展示ブースには、神戸薬科大学のイベントでお世話になっていた大学関係者やちゃやまちキャンサーフォーラムの出展仲間の腺がんのナイスミドルのおじさまたちなど懐かしい人たちとの再会もありました。その中でご紹介したいのは、がんフォト*がんストーリー代表の木口マリさんです。
木口は子宮がん経験者です。フォトグラファーの木口さんは、がんになって筋力が落ちてカメラを持てなくなったそうです。彼女は入院中にスマホで撮影できることに気づいて、自分の点滴や病室の風景を写真に撮り始めたそうです。今、片手でもできるスマホの写真で、がんにイメージを変える活動をされています。
がんフォト*がんストーリーのサイトはこちら
その他にも、10万人に5人以下の希少がんのブースやがんの治療をA4一枚のMAPにまとめた防がんMAP、秋山正子看護師が代表のマギーズ東京、水で取れるネイルを体験など、とても楽しかったです。
お昼を食べる暇もなくあっというまに一番楽しみにしていたセミナーの時間になりました。東京慈恵会医科大学の上園保仁先生による「漢方医学と漢方薬」です。上園先生は鎮痛薬の開発や漢方薬の科学的な効果の研究をされています。
セミナーでは、漢方薬が がんの食欲不振や口内炎に有効な理由をお話しされました。医療用漢方薬は148種類あるのですが、そのうち六君子湯、半夏瀉心湯などについて、その効果となぜ、効果があるのか、エビデンスに基づいた内容でした。
漢方薬は抗がん剤としてではなく、がんによるつらさを緩和するのに役立ちます。例えば、六君子湯は上部消化管(胃や食道、十二指腸)に効くので、食欲不振を緩和します。口内炎には半夏瀉心湯です。半夏瀉心湯を飲む前に、口の中で30秒、ブクブクしてから飲むと口内炎が早く治ります。これは半夏瀉心湯の中の黄連や黄芩、乾姜に抗炎症作用があり、半夏と黄蓮が抗菌、甘草と乾姜が鎮痛の効果があるからだそうです。
漢方薬は生薬を単品で使うことはありません。複数の生薬の組み合わせで、ひとつの漢方薬ができています。たくさんの生薬が合わさって、効果がでているのが科学的に証明されています。
東洋医学は患者さんの状態を見極める証立てを行います。上園先生にがん患者の証立てをお聞きしたところ、虚証と言われました。マシュマロ・タッチは虚証の人のためのタッチングなので、がん患者さんに向いていると自信が持てました。
キャンサーフォーラムは関西でも開催されます。11月9日(土)大阪梅田のMBS本社で開催されることが決まりました。マシュマロ・タッチは、毎年ブースを出展しています。昨年の様子はブログに載せています。
ちゃやまちキャンサーフォーラムは、がんの専門医のセミナーやがん体験者のお話、関西のがん支援団体がブースを出展します。最新のがん情報や自分と同じがん患者さんのお話を聞ける貴重なイベントです。誰でも参加できる無料のイベントなので、ぜひご参加ください。
尼崎市で社会貢献’あまりす’事業部でマシュマロ・タッチ
梅田のグラングリーン大阪で、子ども向けアロマワックスバーの手づくりイベントを開催します