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震災から1年、能登に復興支援に行ってきました

2025/01/15 更新日:2025/01/18

昨年の12月に能登に復興支援のボランティアに行ってきました。

能登半島地震後の健康と幸せを願う“復幸支援”に、マシュマロ・タッチで参加してきました。神戸大学に在学中に家族看護の先生だった法橋先生に今回のお話をいただき、すぐに参加のお返事をしました。

私自身もお正月の帰省中に実家で被災しましました。今までに経験したことのない激しい揺れに一度はもうだめかも、と思いました。地震以来「今、私にできることは何か?」とずっと考え続けてきました。

そして震災から1年がたち、ようやく能登にボランティアとして足を運ぶことができました。

イベントの前日は実家に泊まり、朝7時に金沢駅からバスに乗って 3時間ほどかけて のと里山空港に到着しました。天気予報では、1日雪が降るとのことで、能登に行く途中にも雪が降っていました。

会場に着いて準備をしていると、すぐに「受けたい」と 希望者の方が来られました。そこからマシュマロ・タッチを希望すつ方の列ができて、途中で急遽、整理券を配ることになりました。

終了時間まで 休む間もなくブースにたくさんの方が 訪れてくださいました。 チラシを見て、わざわざマシュマロ・タッチを 受けるために来られた方も いらっしゃって感無量です。

会場がとても寒かったのですが皆さん、タッチをすると「気持ちがいい」「あたたかくなってきた」と言われました。

ホッと安心して深い息をつく方、タッチングを味わうように黙って、しんみりと受けられる方も多かったです。

「色んな支援があるけど、タッチは人との繋がりを 感じられるから一番、大切な支援だと思う、」と 言ってくださる方もいました。 私1人でしたので十分に対応ができず、 時間が無くてお断りした方もいらっしゃいました。

また、会場に暖房設備が無くて、苦肉の策でタオルの下にカイロを敷いてせめて手だけでも温まって頂けたらと思いましたが、それでも会場は冷え切っていました。

次回は、希望される全ての方に、温かい場所で受けていただけたらと思います。  

イベントには1日で650人もの来場者があったそうです。同じ会場では、来年の干支の蛇の花結びや クリスマスバルーンアートではトトロやミッフィーの可愛いバルーンを みんな腕につけていて、賑やかで楽しい雰囲気でした。

地元歌手の白山さや香さんのコンサートも満席でした。

 

炊き出しでは,何度も何度も長い列ができていました。能登で有名な ケロンの小さな村のパンもあっという間に完売していました。

 

マシュマロ・タッチを通じて感じたのは、「触れる」ことがどれほど人々の心を温かく包み込むかということです。

人に触れられると、脳からオキシトシンやセロトニンなどの幸せホルモンが分泌されると言われています。オキシトシンには、ストレスを和らげたり、不安を軽減する効果があるとも言われています。幸せホルモンが何故いいのかと言うと、幸せホルモンが出ていると、私たちは幸せと感じるからです。

 

先日、テレビを見ていると、阪神・淡路大震災では仮設住宅などで暮らす高齢者の方の孤立死が相次いだ教訓を踏まえて、「能登の被災地で今後の生活に不安を抱えながら暮らす被災者の方々に引き続き寄り添うことで、長期的な支援につなげていくことが一層重要になる」ということがニュースで取り上げられていました。

災害による心身の緊張やストレスを抱えている方々にとって、タッチは心と体の回復を助ける力を持っています。「触れること」が持つ力で、少しでも安心や安らぎを届けられるのなら、私はこれからもボランティア活動を続けていきたいと思います。

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