闘病記フェスティバルに出展させていただきました!
皆さん、こんにちは。
10月29日から3日間にわたり上本町の近鉄文化サロンで
開催された第3回闘病記フェスティバルに参加させていただきました。
今までは年に一度の開催でしたが、今年は5月に引き続いて2回目の開催となりました!
このイベントを通じて、いつもがん患者さんをサポートする方たちとの
ご縁がつながり、いつもとても貴重な場をいただいています。
春の闘病記フェスティバルで、ハーブティーを飲みながら
ブースの皆さんと女子会をして、すっかり仲良しになったお隣さんは
ハーブティーのブースを出されているサバイバーの方です。
愛情たっぷりの自家製のハーブで煎れるお茶はものすごくおいしいのです。
開催の3日間は、マシュマロ・タッチ®認定とれたてホヤホヤの
ナースセラピストさんたちもお手伝いをしてくださいました!!
そしてさらに、今回は前川先生が講演の機会をいただきました。
マシュマロ・タッチ®は、前川先生が末期がんのお母様を看取った経験から
生まれた技術です。
前川先生は、講演の中で娘としてお母様を看病されたお話をされました。
もともとお体が丈夫でなく、様々なご病気をされたお母様を
前川先生は幼いころからずっと、世話をされていました。
「痛い、つらい」というお母様に家族として何かしたいけど、何もできず、ただ見守ることしかできない
そんな中で、前川先生がお母様にただ一つできたことがマッサージだったそうです。
マッサージをしている間だけお母様は「痛い」と言わず笑顔を見せ
二人で穏やかな時間が過ごせたといいます。
ですので、前川先生は素人知識で、見よう見まねでお母様を
マッサージされました。
そんなお母様が末期がんで余命1年と宣告をされた時は
さすがにショックを受けられたことと思います。
そして、その時から前川先生はお母様にマッサージをするのが
怖くなったとそうです。
それは知識が無かったから。本当に触っても大丈夫かしら?
マッサージでがんを悪化させることはないかしら?
知識なくマッサージをするのが怖いけど、お母様が喜ぶからやめられなかった
と前川先生はお話をされていました。
そんな経験から、前川先生はお母様が亡くなられた後に
鍼灸や様々な代替療法などを勉強されました。
私が前川先生と出会ったのも私が講師をしていたアロマスクールに
前川先生が学びに来られた時でした。
当時、緩和ケア病棟でアロマ・マッサージをしていた私と前川先生は
「ご病気の方でも安心して受けていただける技術を作りたい」という点で
意気投合したのです。
そして、患者さんのご家族でも簡単に手軽にできる技術として
マシュマロ・タッチ®を10年かけて開発されました。
「マッサージをすることで家族にも役割ができた」と前川先生は話されます。
それがとても嬉しかった、自分にもできることがある
「闘病中の家族を支えることができる」ということは家族として自信にもつながりました。
ただ、触れることは患者さまに影響をもたらします。
がんでお体が弱ったお母様は、今までは全く平気だった「マッサージ」でも
強くて受けられなくなってしまわれました。
マッサージやタッチで患者さまのお体に触れることは
患者さまの心身に影響を及ぼすことです。
しかし、マッサージなどで人の体に触れることはどこか容易で誰にでもできることだと
思っている人がまだまだ多い現状はあると感じています。
ご病気のご家族のお体の状態によっては、触り方や触る場所、そして時間などを考えないと
良かれと思ってしたマッサージが返って負担になることを知り
前川先生は安全な技術が必要だと考えたのです。
体と心に対するしっかりした知識をもって触ることの大切さを学び
それをマシュマロ・タッチ®の技術にぎゅっと凝縮されました。
私と前川先生はご病気の方にも安全である技術が必要だという点で意気投合しました。
そして、なんとなくさする、触れるのではなくて、「触れること」の意味を徹底的に解明して
タッチを技術にしたいと思い、マシュマロ・タッチ®を開発しました。
前川先生にとって、がお母様のお話を多くの方の前で初めてされたのが
今回の闘病記フェスティバルことでした。
きっとお話をしながら色々な想いがこみあげてきたことと思います。
私も前川先生のお話を聞いて、改めて大切に、そして心を込めて
マシュマロ・タッチ®を広めていきたいと思いました。