こんにちは、マシュマロ・タッチの前川です。
がんと向き合う方は、
治療の痛みや副作用だけでなく、
「不安」「孤独感」「言えないつらさ」など、
目には見えないストレスも抱えています。
そんなとき、
やさしく“触れる”ことが、心を軽くする支えになることをご存じですか?
目次
家族や大切な人ががんになったとき、
「どんな声をかければいいか分からない」
「何もしてあげられなくて歯がゆい」
そんな気持ちになる方も多いのではないでしょうか。
でも、そっと手を握る、背中をさする…それだけで伝わる想いがあります。
「そばにいるよ」
「あなたのことを大事に思っているよ」
そういった気持ちは、言葉にしなくても、やさしく撫でさするだけで、自然と届くのです。
がん患者さんを対象とした複数の研究では、
やさしく触れることで、ストレスホルモンのひとつ、コルチゾールの分泌が抑えられることがわかっています。
また、安心と愛情のホルモンのオキシトシンが分泌されることで、
気持ちが落ち着いたり、疲労感がやわらいだりすることもあります。
実際、いくつかの研究※では、やさしく触れられることで「痛みが和らいだ」と感じるがん患者さんの声も報告されています。
がん治療を受けている方の中には、皮膚がとても敏感になっている方やリンパ浮腫で手足が腫れている方もおられます。
そのため、
・揉む
・引っぱる
・強い圧で押す
といったことが、体の負担になってしまうことがあるんです。
私の母も、がん患者でした。
治療の副作用で肌は荒れ、リンパ浮腫で足がパンパンに腫れ上がっていました
そんな母にマッサージをして、かえって疲れさせてしまったのは、今でも苦い思い出です。
マシュマロ・タッチは、あのときの私のように「どう触れていいかわからない」ご家族に、同じ失敗を繰り返してほしくない!そんな思いから生まれました。
触れるケアの目的は、
そばにいて、「あなたを想っているよ」と伝えること。
それだけで、十分なのです。
がん患者さんにとって、
何より心強いのは、「寄り添おうとしてくれる誰かがいる」という安心感です。
たとえ言葉が見つからなくても、
うまく触れられなくても、
「そばにいる」「見守っている」
という思いは、触れる手を通じて伝わります。
大切に思う気持ちを、あなたの手で届けてみませんか。
マシュマロ・タッチ®では、
がん患者さんの体調や気持ちに寄り添った“触れ方”を、
どなたでもやさしく学べる講座を開いています。
▶︎今すぐ講座内容をチェックする
参考文献
・Arch Womens Ment Health . 2010 Apr;13(2):165-73.
・Int J Clin Oncol . 2014 Oct;19(5):829-41.・Support Care Cancer . 2023 Jul 15;31(8):464.
10月の講座スケジュール
【講座レポート】0〜3歳の親子向け「親子タッチングケア」のミニセミナーを開催しました!|キューズモールあまがさき