メディカル・タッチ 初心者が覚える5つのこと
メディカル・タッチは、よくマッサージやアロマと間違えられますが、タッチングの一つです。初めて学ぶ方には、患者さんに説明できるように次の5つを学んでいただいています。
メディカル・タッチの5つの特徴
- マッサージではない
- アロマテラピーではない
- リンパドレナージュではない
- 触覚を使ったオリジナルの技術である
- エビデンスがある
マッサージではない
マッサージは筋肉を揉みほぐすので強い力で行います。メディカル・タッチは皮膚の感覚受容器を刺激を与えるだけなので軽く撫でるだけの力しかいりません。どれくらい軽いかというと、お母さんが赤ちゃんを撫でるときくらいの強さで行います。
同じように撫でていても、マッサージとメディカル・タッチでは、力の強さがぜんぜん違うんです。
アロマテラピーではない
アロマは嗅覚を使ってリラックスする技術です。いい匂いを嗅ぐと本能を司る大脳辺縁系に届いてリラックスします。
メディカル・タッチは触覚を使ってリラックスします。肌に心地よく触れることで、脳の中で呼吸や血圧、心拍数など人が生きる上で必要不可欠な場所に届きます。メディカル・タッチは、生存司る脳幹に届いくのでアロマとは脳に届く場所が違うんです。
リンパドレナージュではない
リンパドレナージュは、リンパを刺激してリンパ液を流してむくみを改善します。メディカル・タッチは、やさしく触れることで、脳で不安や緊張を解いてリラックスを促します。リンパとは目的が異なるんですね。
触覚を使ったオリジナルの技術
アロマやリンパは海外産の技術です。触覚の作用を利用した日本生まれの患者さんのためのタッチング技術です。
エビデンスがあること
メディカル・タッチは、たった5分間のハンドタッチで、不安や緊張、ストレス度の軽減やリラックス効果を検証しています。その結果は日本看護学会誌に論文掲載されています。興味のある方は「見谷貴代、論文」で検索してみてください。
メディカル・タッチは、アロマでもないリンパでもない、もちろんマッサージでもありません。きちんとしたエビデンスがあって、看護や介護現場で患者さんに使われています。メディカル・タッチについて、詳しくはこちらをご覧ください。
※メディカル・タッチは、看護師さん向けのタッチング技術です。介護士さんやご家族の介護をされている一般の方にはマシュマロ・タッチをおススメします。