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『がんのつらさや痛みをやわらげる家族ができる12の方法』ができるまで 05

2024/06/14

本を書くにはテーマが大切!ということで、今回は、本のテーマとコンセプトのお話です。本を出版したいと思っている方の参考になるかなと思っています。

最初にテーマとコンセプトを決めました

原稿に取り掛かる前に、最初に本のテーマやコンセプトを考えました。テーマやコンセプトは自分が本で伝えたいことを、一言に縮めたものです。

もし、本を出版したいと思っているなら、最初にテーマとコンセプトを決めるのをお勧めします。原稿を書いていると、自分が何を伝えたいか分からなくなるときがあります。

テーマやコンセプトは迷ったときに原点に戻るのに役立ちます。

テーマは、家族ができる患者ケア

テーマは絶対に、がん患者さんの「家族できる患者ケア」と思っていました。患者さんのつらさや痛みを、少しでもやわらげるたいと思っているご家族はたくさんいます。

私も、そのひとりでしたから、がんになった大切な家族に寄り添う方法を書きたいと思っていました。なので「家族ができること」は外せませんでした。

コンセプトは、家族ができるタッチング

次にコンセプトを決めました。コンセプトは「家族ができるタッチング」です。患者さんのご家族が病室や自宅で、手軽にできることを目指しました。

待合室や病室だけでなく、自宅やカフェでもできる方法を中心に載せようと決めました。

コンセプトはテーマと似ているのですが微妙に違います。テーマは目的、コンセプトは目的に至る手段です。テーマは、家族ができる患者ケア、その方法としてタッチングがコンセプトになりました。

怪しい療法の本にしたくない!

患者さんのご家族が手軽にできると同時に怪しいナンチャラ療法の本には、絶対にしたくないと!と思っていました。怪しい本にしないために、私なりの本を書く上でのルールを決めました。

ルールは、患者さんの治療を妨げない!

テーマとコンセプトの次に決めたルールは「患者さんの治療を絶対に妨げない」ことです。例えば、マシュマロ・タッチでがんが治る!みたいな誤解されるような書き方は絶対にしないと決めました。

患者さんの治療を妨げては、本を出す意味がないどころか、下手したら害になるからです。

エビデンスを必死で調べて、根拠がないことを書かないでいたのも、このルールがあったからです。

テーマ、コンセプト、ルールの3つは、本が刷り上がるまで大切にしていたことです。編集者さんやイラストレーターさんにも、お伝えして守っていただきました。

つづく