今回は「がんのつらさや痛みをやわらげる家族ができる12の方法」の監修をして頂いた中山先生のお話をしたいと思います。
目次
中山先生は、一緒にタッチングを教えている看護師の見谷貴代さんの紹介で、本の監修を引き受けていただきました。見谷さんは、中山先生とは14〜15年くらいからのお知り合いで、その縁で快く監修を引き受けて頂けました。
中山先生が最も気にされていたのは「安全性」です。当たり前なんですが、「患者に安全に行えるのか、根拠があるのか」については、ものすごく確認されました。
本当に引用した論文やデータを徹底的にチェックしていただきました。根拠がしっかりしているかどうかを厳しく見ていただけました。
それは印刷をかける直前まで続きました。本が予定通り出せるか編集者さんが気を揉んだくらいです。でも、それくらい厳しくチェックしていただけたことに本当に感謝しています。
書いてる当時は胃は痛いし、血圧が190/100まで上がるなどストレスがすごかったです。原因不明の耳鳴りとめまいで倒れたし、足の指の骨も折ったりもしたなあ。本が出たら、血圧が下がったのをみて、ストレスって体に悪いと実感しました💦
正直言って、監修して頂いた中山先生のご指摘に応えるのは大変でした。何度も資料を見直して新しい情報を探して…でも、このプロセスを通じて、本当に信頼できる知識を提供できるようになったと思います。
「骨転移の患者への注意点」などは、中山先生が厳しく問われたところなので、何度もイラストや文章の位置なども変更しているんですよ。
この本は、簡単に書かれているように見えるかもしれません。分かりやすい文章やイラストの裏には、徹底的なリサーチと確かな根拠があるんです。
読みやすさを大切にしつつ、内容の信頼性も絶対に妥協しない姿勢で書きました。
この本を手に取ってくださった皆さんには、ぜひそのことを感じて、安心して使っていただければと思っています。
最後になりましたが、中山先生、そして中山先生を紹介してくれた見谷さんには、本当に感謝してもし足りないと思っています。この場を借りてお礼を申し上げます。
つづく
『がんのつらさや痛みをやわらげる家族ができる12の方法』ができるまで 06
『がんのつらさや痛みをやわらげる家族ができる12の方法』ができるまで 最終回