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がん患者さんへのタッチケア|東洋医学の視点で考える心と体を癒すやさしい触れ方

2025/02/19

東洋医学では、体が弱ってエネルギーが不足している状態を「虚証」と呼びます。慢性的な疲労を抱えている がん患者さんは、東洋医学的には気が不足しています。やさしく包み込むようなマシュマロ・タッチは、虚証にぴったりのタッチケアなんです。

虚証とは? 体のエネルギー不足のサイン

虚証とは、体のエネルギー(気・血・水)が不足し、元気が出ない状態を指します。主な症状として…

☑️ 疲れやすく、すぐに横になりたくなる

☑️ 顔色が青白く、血の気が少ない

☑️ 手足が冷えやすく、温めると楽になる

☑️ 食欲がなく、消化も弱い

☑️ 気分が落ち込みやすい

などがあります。

このように、生命力や抵抗力など体の力が失われた状態を、東洋医学では虚証と捉えています。

虚証にやさしいタッチケア

虚証の方には、体に負担をかけず、やさしく気を補うケアが必要です。なので、強揉みマッサージだと、かえってお体が疲れてしまうことがあります。タッチケアのような やさしい刺激があっているんです。

筋肉の疲れを取るのがマッサージなら、マシュマロ・タッチは患者さんの心の疲れを取るタッチケアとも言えます。

がん患者の不安や抑うつ感をやわらげる

マシュマロ・タッチは、西洋医学的な効果の検証も行なっています。5分間のハンドタッチで、不安、緊張、抑うつ感、疲労感の軽減し、リラックス※1するのがわかっています。

虚証の患者さんのタッチケア

タッチケアといっても、患者さんに行うタッチケアは、一般的なリラクゼーション目的のものとは異なります。特に、がん患者さんはご病気や治療状況によって、患者さんのお身体に負担をかけない触れ方があるんです。

がん患者さんのお身体の状態を考えながら、安全にできるタッチケアを学ぶことで、「何かしてあげたいけれど、どう触れていいかわからない」という不安を解消できます。

ご家族やケアに関わる方が、安心して行えるタッチケアを学びませんか?


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※1 Japanese Journal of Nursing Art and Science Vol. 17, pp 125-130, 2018

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