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2020.06.20健康まめ知識
眠れない、集中できない、気分が落ち込む、自粛解除後が危険な「コロナうつ」の対処法とは
「コロナうつ」から「コロナ明けうつ」へ
5月末に緊急事態宣言も解除されて、社会活動も少しずつ戻ってきています。コロナの感染を広げないためにステイホームを余儀なくされ、外出を制限された我慢と不安の日々から、私たちはやっと解放されました。これからは通勤もできれば、学校にも行けるし、友達にも会えるのです。当然、嬉しいことのはずなんですが、「あれ?なんだかしんどいな」、と感じている人も多いのではないでしょうか。自粛が明けた今、注意が必要なのは「コロナ明けうつ」だと言われています。
急増する「心の相談」
「大阪府こころの健康総合センター」によると、コロナに関連した心の不調の相談件数は、3月が18件だったのが4月は130件になり、5月には212件に急増しているそうです。(ミント!【特集】「コロナうつ」自粛解除から日常へ戻る今が危険‘’心の不調‘’相談件数も増加)自粛中のコロナうつについては前にもブログで書きましたが、コロナで突然、私たちの生活はガラリと変わってしまいました。そのストレスから、心に不調をきたしても仕方ない状況といえるでしょう。今は自粛生活も終わり、感染者の数も減ってきているし、本当は「もう大丈夫」なはずなんですが、実はそうではないのです。自粛中はストレスでいっぱい
私たちは、もう何ヶ月もの間「コロナにかかったらどうしよう?」「仕事がなくなったらどうしよう?」とずっと不安を抱えてきました。また「友達と遊びたいけど、今は我慢。」「ネットで買い物もしたいけど、収入が減るかもしれないからやめとこう。」とたくさん我慢もしてきました。家にずっといたし、そんなにストレスなんて感じていないはず、と思ったら大間違い。実は知らないうちに、たくさんのストレスを抱えていたのです。
ストレスと闘う応援団、交感神経
ストレスと深い関係にあるのが、自律神経です。自律神経には2種類あります。一つは、体が活発な時や緊張状態の時に働く交感神経、そして、もう一つが休養やリラックスの時に働く副交感神経です。ストレスを感じるとアドレナリンというホルモンが脳から出て、上がってくるのが交感神経です。交感神経が高くなると心臓がドキドキして脈が早くなり、呼吸も早くなり、私たちの体は戦う態勢に入ります。まさに交感神経は「ストレスなんかに負けないで、頑張って」と応援してくれる応援団です。そのおかげで、私たちはストレスと戦うことができるのです。
コロナが明けたらストレスでいっぱい
自粛中は、たくさんのストレスと戦うのに交感神経が高い状態がずっと続いていました。そして、長い戦いにクタクタに疲れてしまったのです。そこに今、さらなるストレスになっているのが環境の変化です。私たちは、いつの間にか長い自粛生活に慣れてしまいました。ところが、緊急事態宣言が明けて、再び生活を変えないといけなくなったのです。気持ちに余裕があれば、元の生活に戻るのもなんてことないのですが、自粛中のストレスで私たちの体は疲れ果てています。そのため、「環境が変わる」という新しいストレスに、もはやついていけなくなっているのです。
ストレスを感じたら?
• 仕事に行こうと思っても朝すっきり起きられない • なんだかやる気が出ない • 明日の朝早いのに夜、なかなか眠れない ということはありませんか?それは、もしかしたらそれは、「コロナ明けストレス」かもしれません。心の疲れは、はっきりした症状が出ないので、見過ごされがち。体がSOSのサインを出していないかどうか、早めに気付くことが大切です。SOSのサインをチェックする方法は今、色々と紹介されています。 《大阪府が発行するストレスチェックのリーフレットです》

頑張らないといけないのに、やる気がでない
そんな時は、どうしたらいいのでしょうか?一番大切なのは、交感神経から副交感神経のスイッチに切り替えることです。つまり、休息をとったり、リラックスすることです。今まで休んできたのに、これ以上休むなんて、と思わわないでくてださい。「今まで頑張ったんだから少しは休もう」と思ってくださいね。
まずは、生活リズムを整えること
そして一番のおすすめは、生活のリズムを整えることです。それには次の3つがあります。 その1:しっかり睡眠をとる 睡眠時間は長ければいいというわけではありません。カリフォルニア大学での110万人を対象にした研究で、睡眠時間が6.5~7.4時間の人の死亡率は、それよりも短い人や長い人よりも低いことがわかりました。深い眠りが得られるのは、寝入ってから約3時間の「ノンレム睡眠」という睡眠の間です。深い眠りの時は、脳も体も休ませることができます。最初の3時間で深い眠りに入ることが質の良い睡眠のコツになります。




