お知らせ

カイロがなくても、ハンカチ1枚で体を温める方法 新聞紙半分でも代用できます

2024/01/08 更新日:2024/01/24

寒さを少しでもやわらげるために

天気予報では、被災地の能登では雪が降って積雪もあるとニュースで流れています。少しでもお役に立てればと思い、カイロがなくてもハンカチ1枚で体を温める方法をお伝えします。

用意するもの/ハンカチ1枚または新聞紙半分

用意するのはハンカチ1枚です。ハンカチがない場合は、新聞紙半分でも代用できます。その他にやわらかい布(端切れやプチスカーフなど)、新聞紙の替りにコピー用紙でも代用できます。

体を温めるハンカチの使い方

肩甲骨の間にハンカチを入れるだけで簡単に体を温められます。新聞紙の場合は半分の大きさを3回折って八つ折りしてください。体が大きな方は四つ折りでもよいと思います。

ハンカチを置く位置

ハンカチは首のうしろにある出っ張った骨より下に入れます。

頭を少し前に傾けて首の付け根をさわるとポコッと背骨の骨がでているところがあります。ポコッと出た骨の下から、背中の肩甲骨が少し隠れるくらいの位置にハンカチを拡げておきます。これだけで体が温められます。

肩甲骨の内側の端が隠れるように置くのがコツです。

カイロと違って低温やけどの心配がない

肩甲骨の間を温めるなら、使い捨てのカイロもおススメです。ただ、カイロは長時間、使うと低温やけどの心配があります。その為、寝ているときはカイロで肩甲骨を温める方法は使えません。

特に高齢者は感覚が鈍くなっているので、カイロを使う場合は低温やけどに気をつけてあげてください。

でも、ハンカチを使った方法なら、低温やけどの心配なく、体を温めるのに使えます。また、カイロのように冷たくなることもありません。

汗をかいたら取り換える

汗をかいて、ハンカチが湿ったり、ぬれたら取り換えてください。汗でぬれたハンカチは体を冷やしてしまいます。なので、必ずぬれたら取り換えるのを忘れないでください。

使うときも、乾いたハンカチを使うようにしましょう。

なぜ、背中にハンカチを置くと温かいのか

肩甲骨はの内側の端には、骨に沿って血管が走っています。大きな血管は筋肉の下にあることが多いのですが、肩甲骨の内側の血管は皮膚に近い場所にあります。その為、肩甲骨の内側が冷えると血管も冷えてしまうのです。

肩甲骨の内側の血管を温める
F.H.Netter「ネッター解剖学アトラス原著第4版」エルゼビア・ジャパン,南江堂より筆者改変

肩甲骨の内側の血管を温めることで体の冷えを予防できるのです。

ハンカチが作る空気の層が温めてくれる

ハンカチや新聞紙を背中に入れると空気の層を作ってくれます。空気の層が作られると冷たさが伝わりにくくなります。ダウンジャケットが温かいのと同じ理由です。なので空気の層を作ってあげると、熱が逃げないので体が温まります。

空気の層が冷たさを防ぐ

なぜ、空気の層で温かくなるのか、ぬれたハンカチがつかえない理由

空気の層で温かくなる理由は、熱伝導率にあります。実は空気は熱を伝える力がとても弱いのです。

金属にさわると冷たいですよね。それは、金属は熱を伝える力がとても強いからなんです。例えば、鉄の熱伝導率は80前後です。空気は温度で少し変わりますが、気温が0℃では0.024くらいです。スゴい差がありますよね。空気は鉄より熱を伝えないので、熱を逃さない効果があるんです。

水は鉄ほどではありませんが、空気よりも何十倍も熱を伝えやすい性質を持っています。なので、汗でぬれた服を着ていると、水によって体の熱を奪われてしまうのです。

寒さ対策には、空気の層を活用しよう!

寒さ対策には、空気の層を活用しましょう。窓に梱包材のプチプチを貼る、足元に段ボールの足置きを置くなど、空気の層で熱を逃さない工夫ができます。寒い日は、空気の層を活用して暖かく過ごしていただければと思います。

 

地震が怖くて眠れない方の為に、避難所でも簡単にできる不安をやわらげる3つの方法もブログにアップしています。こちらもご覧いただければと思います。