タッチングとマッサージは、どこが違うのでしょうか。
目次
さて、マッサージとマシュマロ・タッチは、どんなところが違うのでしょうか。まず、第1に実施する時の目的が違います。マッサージは血行や新陳代謝の促進、筋緊張の緩和など主に身体的なケアを目的に行われます。
それに比べてタッチングであるマシュマロ・タッチは、不安や精神的な緊張の緩和、抑うつ感や疲労感の軽減など、心理的なケアを目的に行います。
マッサージとは目的が大きく異なるんです。
【豆知識】
看護学学習辞典(第3版 学習研究社)では、マッサージは「血行の改善、新陳代謝の促進、筋緊張の緩和、関節機能の改善、瘢痕癒着の剥離、柔軟化などが主な目的である」とされています。
また、タッチングは「言葉だけでは理解できない子どもや、緊張や不安、身体的苦痛を負う状況に有効なケアの手段である」とされています。
マッサージとマシュマロ・タッチはアプローチする場所が違います。筋肉をもみほぐすマッサージと比べて、マシュマロ・タッチは皮膚の感覚受容器を反応させます。筋肉をもみほぐすことはありません。
マシュマロ・タッチは体の表面、マッサージは表面の皮膚より下の筋肉と、アプローチする場所が違うんです。
マッサージは体の深部の筋肉をもみほぐします。その為、皮膚をなでさするマシュマロ・タッチに比べて、体への刺激が大きくなります。
マシュマロ・タッチはマッサージより体の負担が軽いので、体力のない患者さんに向いているんです。
同じ場所をさわっていても、マッサージとマシュマロ・タッチでは、目的も効果も患者さんへの負担もぜんぜん違うんですよ。
⭐️マシュマロ・タッチは、患者さんのために作られたタッチングです。講座では、安全性を追求した解剖学や生理学、タッチング・コミニュケーション方法や患者さんへのタッチング方法を学んでいただいています。
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