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がん患者の防災:災害にあったときに必要な防災グッズと事前の準備

2026/09/01
がん患者の災害対策

こんにちは、マシュマロ・タッチの前川です。

今日9月1日は「防災の日」です。

私自身、母ががんで治療を受けていたときは、
治療や介護のことで精一杯で、

防災については、ほとんど考える余裕がありませんでした。

でも今振り返ると、

薬はどうする?
治療は続けられる?
避難先で体調が悪くなったら?

と、災害時に困ることはたくさんあります。

がん治療中のご家族がいる場合は、
一般的な防災グッズに加えて、

「治療や薬をどうつなぐか」

という準備も大切です。

今回は、
がん患者さんがいるご家庭で
準備しておきたいものをまとめました。

まずは、

「今、どんな治療を受けているか」

を、主治医以外にも、伝えられるようにしておきましょう。

□ お薬手帳
□ 普段飲んでいる薬
□ 病名
□ 現在受けている治療
□ 薬のアレルギー
□ 病院・担当医の連絡先

抗がん剤治療を受けている場合は、

□ 抗がん剤の名前
□ 前回の治療日
□ 最近の血液検査の結果

などもあると安心です。

スマートフォンが使えない場合に備えて、紙に書いて防災バッグに入れておきましょう。


私も喘息があるので、お薬手帳と常備薬は、すぐ持ち出せる場所に置いています。

「どこにあるか、すぐわかる」ことも大切な備えのひとつです。

医療用麻薬を使用している方は

私の母も、
がんの痛みをやわらげるために
医療用麻薬を使っていました。

介護をしていると、
薬の管理だけでも気をつかいますよね。

災害時に備えて、

□ 薬は、まとめてすぐ持ち出せるようにする
□ 薬の名前と使い方を確認する
□ 紛失しないよう保管場所を決める
□ 病院や薬局の連絡先を確認する

ことも大切です。

お薬手帳は、
ほかの治療情報と一緒に
まとめておきましょう。

薬の使い方は、
自己判断で変更しないようにしてください。

感染対策と口腔ケア

治療内容や時期によっては、
感染症に注意が必要なことがあります。

避難所では、
人が多く、水も十分に使えないことがあります。

防災バッグには、

□ 不織布マスク(数日〜1週間分+予備)
□ 手指消毒剤
□ 体温計
□ 歯ブラシ
□ 普段使っている口腔ケア用品
□ 口腔保湿ジェル
□ ウェットティッシュ

なども準備しておくと安心です。

私の母も抗がん剤治療中、
口内炎がひどくなり、

歯ブラシを使うと
歯ぐきから出血することがよくありました。

避難所では、
いつもの口腔ケアが難しいこともあります。

・口内炎や出血傾向がある場合のケア
・発熱した場合の対応
・災害時の病院への連絡方法

などを、
事前に主治医や歯科医に
確認しておくと安心です。

食べやすいものを準備しておく

抗がん剤などの治療中は、

・食欲がない
・味が変わって感じる
・口内炎で食べにくい

といったこともあります。

そのため、

□ 飲み慣れた飲料水
□ 食べ慣れた保存食
□ やわらかい食品
□ 栄養補助食品
□ ゼリー飲料

など、

本人が食べやすいもの

も準備しておくと安心です。

非常食だけでなく、
普段食べているものの中から、
保存できるものを選んでおく

のもおすすめです。

水分補給と血栓対策も忘れずに

がんの種類や治療内容によっては、
血栓ができやすくなることがあります。

避難所では、

□ 長時間、同じ姿勢を続けない
□ こまめに水分をとる
□ 足首を動かす
□ できる範囲で歩く
□ 軽く体を動かす

ことを意識しましょう。

トイレを気にして、
水分を控えすぎないことも大切です。

ただし、

持病や治療上の理由で
水分摂取について指示を受けている方
は、主治医の指示を優先してください。

また、

□ 片方の足が急に腫れた
□ 片方の足に痛み・赤み・熱感がある

といった症状は、
深部静脈血栓症のサインである可能性があります。

このような場合は、
早めに医療機関へ相談してください。

・突然の強い胸の痛み
・急な息切れや呼吸困難
・失神などがある場合は、

迷わず119番
に連絡してください。

ストーマや医療機器を使っている方は

ストーマや在宅医療機器を使っている場合は、

普段使っているものも
防災バッグに入れておきましょう。

□ ストーマ用品
□ ガーゼなどの衛生材料
□ 医療機器の消耗品
□ 予備バッテリー・電源
□ 医療機器メーカーの連絡先

停電したときの対応も、
医療機関や機器の事業者に
事前に確認しておくと安心です

治療が受けられない場合も確認を

災害によって、
予定していた治療を、受けられなくなることもあります。

普段から、

□ 病院に行けない場合はどうするか
□ 治療日は変更できるのか
□ 薬はどうすればよいか
□ 発熱した場合はどうするか

を、主治医に確認しておきましょう。

治療や薬について迷ったときは、
自己判断せず、医療機関に相談することが大切です。

必要なときは、がん治療中であることを伝える

避難所で、
病気のことを周囲のすべての人に
伝える必要はありません。

ただし、

・薬の管理が必要
・感染症への配慮が必要
・治療中で体調に注意が必要

といった場合は、

保健師や看護師、医師などに、
必要な範囲で伝えておくと安心です。

「がん」と伝えることに抵抗がある場合は、

「現在治療中で、薬を使用しています」
「感染症に注意が必要な治療を受けています」

など、必要な情報だけを伝える方法もあります。

緊急時や医療的な判断が必要なときは、治療内容や薬の情報を医療者に伝えられるよう、
お薬手帳や治療情報を準備しておきましょう。

防災の日に、治療の「もしも」も確認を

がん患者さんがいるご家庭では、

「何を持って避難するか」だけでなく、
「治療や薬をどうつなぐか」

まで考えておくことが大切です。

□ お薬手帳を確認する
□ 病院の連絡先を書いておく
□ 薬や医療用品を確認する
□ 食べられるものを準備する
□ 災害時の治療について主治医に確認する

一度に全部そろえる必要はありません。

私自身、
母のがん介護をしていたときは、
こうした準備がまったくできていませんでした。

今振り返ると、
もしあのとき大きな災害が起きていたら、大変なことになっていたと思います。

今日の防災の日をきっかけに、

ご家族と一緒に必要な備えを、
ひとつずつ見直してみてはいかがでしょうか。

【参考文献】
国立がん研究センター
がん患者さんのための災害への備えと対応に関する情報

・厚生労働省
医療用麻薬適正使用ガイダンス

・厚生労働省
エコノミークラス症候群の予防のために

・国立がん研究センター東病院
歯磨き(口腔内の清潔)

・国立がん研究センター中央病院
口の中の乾燥、口内炎を軽減するには

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

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